その-1

身体の痛みは
いつしか
心さえ
蝕み・・・

声さえも出なくなると・・

そんな夢の中で
もがいていた

眼を開けたら

汗の中に埋もれ

ひたすら
ひたすら

息を確かめている姿を
見ていた

もうひとつの私が・・・

身体から離れ

見つめていた

身体だけの私

それを見つめる

心だけの私

どちらも
わかっているといいながら

それぞれに動く・・・・

おかしいと・・
思った瞬間
二つが重なり
眼が覚めた・・・

うたた寝から戻ったとき
そうかあ

私の中に
私が、また　居ると・・

あなたにも
あるのだろうか・・・・・・・・
ふと
気になった。
***
その-2

いくつもの時を超え
いくつもの心を超え

時は

君が

君の思いに気が付く

そう信じて

その波を

君に降り注ぐ

愛という波は

いつも

そうして

君を待っている

知らないのは
君のその手だけかもしれない・

***
その-3

海の風が痛い

空が　青くなってきた

膨らんだ蕾が

思いを咲かせてきた

あとは

君が

包み込む

それだけで

春は

花開く季節となる

そう

いつだって

鍵をもっているのは

君だよ・・・

[ｂｙ yukisakura　より　2014-04-07　]　***********        bｙ　shin